【実話】不動産売却者~後編~
2020/01/17
おはようございます!フォレスト不動産橋本です。今日は前回の続きから行きたいと思います。(前回:【実話】不動産売却者~前編~)
支払った敷金の所在
賃貸借契約を結ぶ際に簡易の契約書があったのですが、中身を確認すると敷引30%という文字は確かに存在しました。しかし今回の場合はオーナーチェンジです。敷金とは建物を長期間貸し出しすることにより、相応に経年劣化することを想定し、建物の原状復帰をする際に使われ、その残った残金を返金するということが一般的です。今回の場合はオーナーチェンジなので売主は全額の返金をするべきだということを主張されており、その主張はごもっともな主張なので私たちも支持しました。
今回の場合、もし決済後フォレストとお店のオーナー様との賃貸借契約を締結することが出来なかった場合、所有権が代わりオーナーチェンジしても第三者が商売をし続けるといういびつな構造ができあがりその物件の価値が大きく損なわれ購入した意味が全く無くなってしまう可能性がなくなるかもしれませんでした。
不動産のプロである私たちでも、このようなことが実際に起こっています。阿黒は言います。『一般の方だと確実に不利益を被った契約になっていただろう』と。本当に怖いですね…。
虚偽の抵当権抹消費用
3つ目は抵当権抹消手続きについてです。この物件の情報を取得し調査したところ、ある銀行に抵当権を設定されていました。阿黒は初回面談の際、売買価格の交渉をしたのですが、抵当権を抹消するためにこの金額が必要だということで少し高い金額でしたが売買価格の金額価格をお互いの合意のもと決定しました。契約にむけ準備していたところ、先方から連絡があり、再度フォレストに来店されました。そのときに言ってきた言葉が忘れられないそうです。それは前回の面談で決定した事実がまるでなかったかのような発言でした。『抵当権をこの金額で抹消することが出来ません。抹消する手続きに、あと○○百万円必要だ。』と言ってこられたそうです。皆さんはこの虚偽がお判りになるでしょうか?
抵当権を抹消する際に数百万円かかることはまずありません。そこではっきりわかったのですが、売主は金銭に困窮しており阿黒に高く売ろうと虚偽の情報を伝えてきたのです…。しかもプロ相手に…^^; 流石にありえないと、阿黒は前回決定した金額で契約を進める意思があるのかないのか意思確認をし、かつ家賃の金額の虚偽も正すことにしました。その時点では先方は家賃金額をコチラが知っていると気が付いておらず…流石に信用しきれなくなった阿黒はこの提案を投げました。それは、家賃についてです。
あまりにも虚偽が多いので口頭で伝えてきた家賃と実際の家賃との差額を保証し、売買価格で相殺するという提案でした。先方からみたら高く売りつけようとして来店したのに物件価格を安くしてくる提案を阿黒は行ったのです。また違和感を感情に出す阿黒。それでなければ契約は進めないという厳しい意思を伝えました。相手が相手なので交渉決裂する可能性もありましたが、なんとかまとまったというお話です。
いかがだったでしょうか?(*^▽^*)実はまだ全て綺麗に片付いているわけではありません。今現在もこの一連の取引に尾を引いているものがあります。このように実際に私たち不動産会社でも不利益を被る可能性のある取引があります。一般の方ならなおさら気を付けなくてはなりません。だからこそ我々がしっかりサポートし、損なく安心して不動産売却・不動産購入できるように努めています(*^▽^*)
〇リンク先〇
姫路市の不動産 売却不動産査定
姫路市の不動産 マイホーム購入
家族を守り、3世代住み継げる家
文責:橋本