住宅ローンを滞納？！返済主が亡くなってしまったら？

死亡してしまった場合、まずは不動産やお金などの遺産を相続します。

多くの方は遺産をプラスの財産と捉えがちですが、ここに住宅ローンも含まれます。

そのために、返済主が死亡してしまった場合は相続人が代わりに返済を続けて行く必要があります。

「そんなの聞いていない！」では済まされない話ですが、対策がされていないわけではありません。

では、続いて「団体信用生命保険」について軽く説明致します。

「団体信用生命保険」とは、住宅ローンの返済主が何らかの形で亡くなってしまったり重度の障害状態に陥ってしまい、返済能力が無くなってしまった場合に、残金を保険会社が代わりに支払ってくれる保険です。

例えば、返済主であるAさんとそのパートナーであるBさん、その子供たちの家族がいるとします。

Aさんが運転中に交通事故に遭われてしまい死亡。こうなると、基本的には残された家族で返済していく必要があります。

ただ、団体信用生命保険に加入していれば、残った残金は保険会社が代わりに支払っていただけるので、家族が支払う住宅ローンの残金は自動的に０円になります。

つまりこの保険は、残された家族を守るための保険なのです。

この団体信用生命保険にはいくつか種類があり、

１．一般的な団体信用生命保険

返済主が亡くなった場合や障害を負って返済能力が亡くなった場合に保険会社が代わりに住宅ローンを支払ってくれるもの。

２．三大疾病特約団体信用生命保険

1に加えて、がん、脳卒中、急性心筋梗塞になった際も適用されます。

３．八大疾病特約団体信用生命保険

２に加えて五疾患を追加したもの。

・・・があります。１は基本的に無料ですが、２と３に関しては追加の金利が発生しますので、返済可能額を考慮して加入する必要があります。

住宅ローンを3か月滞納してしまったら、「代位弁済」に切り替わります。

簡単に言うと、返済の窓口が金融機関から保証会社になることです。

保障会社は金融機関へ代わりに返済し、返済主は保証会社に返済します。

例）通常：返済主→金融機関

　　代位弁済：返済主→保証会社→金融機関

ちなみに、代位弁済が行われたからと言って返済額が減るわけではありません。お気を付け下さい。

また、加入していた団体信用生命保険が解約されてしまいます。

なので、滞納が起こらないよう返済中は無駄遣いしないよう気を付けてくださいね。